ドイツ式両眼視機能検者のブログ/ジョイビジョン奈良オプト松本

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アーレン症候群は特殊な状態ではないと考えるべき

昨年から今年の2月末までで、当店でアーレン症候群と思われるケースが300事例を軽く超えてきました。

 

このアーレン症候群に関する研究を1年がかりで行い、アーレン症候群と視機能関連のテストバッテリーを行った論文も完成し、現在は研究に御協力頂いている先生方に査読して頂く段階に進んできました。

恐らくですが、日本語・英文で論文検索する中では、このテストバッテリーを詳細に行っている機関は皆無だと思います。

 

そもそもアーレン症候群とは、

 

‶全般的な知能が正常範囲にあり、視覚や聴覚などに障害がなく、学習環境や本人の学習に対する意欲にも問題がないにも関わらず、文章を正確に読めない、流暢に単語認識ができない、または綴りや文字記号の音声化がうまくできないといった読みに困難がある者がいるが、その読みに困難がある者の中に、「文字が揺れて見える」や「文章が波打って見える」、または「紙面が光って見える」などと訴える者がいる。視知覚に関連した障害でアーレンシンドローム(Irlen  syndrome)、ミアーズ・アーレンシンドローム(Meares-Irlen  syndrome)、あるいは視覚ストレス(Visual  Stress)と言われている光の感受性障害がある。

この障害は、文字や文章を読む際に歪みや不快感が生じるものである。その症状は有色フィルムやレンズを使用することで改善が見られる。欧米では、1980年に、そして日本では2006年にこの障害の研究が始まり様々な視点からSSSは検証されている”

と、されている視覚過敏の一種です。

有症率においては、欧米では20%〜38%、日本では6%と推定されていますが、日本での有症率の少なさは、一部の限られた研究施設だけの概念である事や、言語処理における英語と日本語での違いがあるとも考えられます。

当店でのアーレン症候群と思われるケースは、2017年〜2018年の1年2か月で30%の有症率を越えており、日本においても当店同様にアセスメントの手順・角度を変えることで欧米同様の有症率を検出することが可能であると考えています。

そして、アーレン症候群は一部の限られた研究施設による閉ざされたアセスメントではなく、視機能を詳細にアセスメントすることが可能な我々オプトメトリーに従事する者が積極的に関わっていく必要のある分野であると考えるようになりました。
 

そして、これらの状態をレアケースと捉えるのではなく、個々人が持つ固有で特有な見え方であると捉え、大人も子供も自分の見え方の特性を知る時代になっていかなければならないと考えます。

 

近視や遠視の眼鏡のように、自分に合うカラーフィルターレンズを当たり前に装用できる時代、学校でも隣の席の子や前後の子も自分にあうフィルターレンズを装用する時代は、すぐそこまで迫ってきていると実感できます。

 

見え方の良い悪いは「視力」「両眼視機能」という表層的な状態像だけでは語れません。

 

同じ視力・同じ両眼視機能の精度を持つグループが100人いたとしても、そのグループの中でも見え方の質はそれぞれに違うからです。

 

多くの人は、それぞれに違う見え方の質があると何となくでも分かりつつ、自分の見え方を他者と比較する事が不可能であるため、それが当たり前の状態になっていたりします。

 

そして、その困難に状態名や診断名が付けられることで当事者や親が受容できなかったり、他者と違う眼鏡を掛ける事が「からかい」の対象になったりするのは、これだけのケース数がある中では本当に間違った捉えだと感じます。

 

発達障害の有無にかかわらず、子供から大人まで全ての人に「見え方の質」にアプローチするアセスメントをとり、そしてその方策を提供する時代、選択肢を提示する時代にしていかなければならないと感じます。

「個々人が持つ固有で特有な見え方」を補正する方法は多様性を持ち、その多様性を認める時代にしていくべきです。

 

そうしていく為に、この1年は重要な位置づけだと認識しており、今行っているアセスメントを「より深く、より精度を高めていくこと」が、自分に課せられている使命のように感じています。




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