ドイツ式両眼視機能検者のブログ/ジョイビジョン奈良オプト松本 |
遠くから近くまでスムーズにピントを合わせ、快適な見え心地を実現するためには、「ゆがみ」や「ぼやけ」の原因を徹底的に排除しつつ、 一人ひとり違う視界に合わせた最適な見え心地のレンズを設計するのが理想です。 それは設計者の思いと膨大な計算の積み重ねです。
サイクロン設計は、この設計者の思いと頭脳を受け継いだコンピューターが、
個々に異なるお客様の眼に合わせた最上の見え心地を求めて、一枚いちまい、注文を受けてからレンズを設計する光学設計プログラム。
それはニコン光学設計者の頭脳を受け継いだ人工知能と言えるでしょう。”(NIKON HPより)
眼鏡作成における視機能検査の重要性は今に始まった事ではなく、このような検査は私が生まれる前から(40年前)も重要であるという認識は持たれていました。
これらの方策が眼鏡作成のスタンダードに成り得なかった要因は様々ですが、検査そのものは正しい知識をもって経験を積み重ねれば、困り感を持つ方にとっては有効な方策です。
それぞれが、それぞれの持つ個人の能力内で、価格以外の「見え方の質向上」に向かうのは大きく見れば良い事で、今はスタンダードに向かう黎明期なのかもしれません。
ただ、水を差すようなことを言いますが、例えば創業50年の店があったとして、今まではこの分野にノータッチ、時代時代で安売りに変わったり、はたまたセレクトショップに変わったりと、短期間でブレにブレ、何故だか51年目に入って唐突に「見え方の質」を謳いだすのも黎明期の場合は仕方ないのでしょうか。
結果的に装用者の「見え方の質」が上がればそれで良いという考え方も一方にはありますが、それにはまだまだ弱々しく、知識や経験の蓄えが少なすぎる故、まるで使い方もわからない銃や鋭利なナイフを持たせるかのような危うさを感じます。
開業以来、または数十年以上これらの両眼視機能検査を行ってきている店は、一つの大きな軸を持って、それぞれの成功や失敗と共に積み重なってきた現在があります。
途中から、唐突に、何かに憑りつかれたかのように「検査の重要性」「両眼視機能検査」を身軽に謳うのであれば、それまで考慮されてなかった眼鏡をリコールはしなくて良いのかな?と考えてしまいます。
忘れてはならないのは、これらの検査は新しい技術ではなく、50年以上前からあった技術であること。
やらなかった、やれなかったの理由は自己都合であり、またも自己都合で今まで目を背けてきた部分に着手するのであれば、目を背けてきた50年分の「人の犠牲」があるという認識が必要だと考えます。
大切なことだと知ってしまったからには、やらなければいけないと思ったのか、そうしないと売れなさそうだから軽く謳っておこうと考えたのか。
俯瞰して見れば、人それぞれ、店それぞれの考え方ですが、少なくとも人の目の代替機能になり得る「眼鏡」において、時代時代で考え方がコロコロ変わり、息を吐く様に嘘を吐くような店にはなりたくないと思います。
この分岐点はその店が過去におこなった歴史を振り返れば明白です。
今月より、次世代眼精疲労軽減レンズ‟M-POS”の正規取扱いディーラーと認定されました。
下記のような困り感がある方には「M-POS」と「ドイツ式両眼視機能検査」の組み合わせは大変有利な方策です。
このレンズの特徴は、レンズ本体に一定の深さと間隔を保った窪みを形成し、その表面にハードコート、反射防止コート、及び撥水コートを施して仕上げられている事です。
この特殊技法(RAP加工=Ray Adjust Point加工)による形成が光路差を生み出して、「位相差」「回析」「干渉」という三つの光の特性現象を引き出します。
この現象を利用することで、無色レンズでありながら紫外線はもとより光密度の高い刺激的短波光を減少させています。
刺激の大きい短波光の緩和は、コントラスト向上をもたらし眼の緊張を和らげます。
これらの効果により、OA機器操作時のディスプレイのチラツキ、運転走行時の眩しさ、白内障患者の術前術後の光過敏や鮮明感不足などによる眼精疲労の予防に役立ちます。
是非、お試し頂ければ幸いです。
小児の将来に対する正常な視知覚の獲得において、小児の眼鏡は大変重要な役割を担います。
成人と小児で同じ種類の同 じ量の屈折異常・視機能不良であっても、成人は既に完成した視機能があり「現時点において困っていることの除去」「現時点の見え方の質を向上する」を目的 とする眼鏡作成になり、小児の発達過程にある視機能は「将来に対する正常な視知覚の獲得」と「現時点で困っていることの除去」この両方を目標とする眼鏡に なります。
にも関わらず、度数やサイズが全く合っていないもの、品質・強度に不安の大きい素材を使用した小児眼鏡フレーム、数値は処方値通りであるが光学的・美観的調整が不完全であるが故、日常で連続装用するに堪えない小児眼鏡が多く見られるのは残念なことです。
自 覚的検査が主となる眼鏡作成において、幼児期〜学童期前半のお子さんへのアプローチは特に難しさが多く、発達系の問題を持つお子さんへのアプローチは検査 者の熟練度によっても非常に大きく左右され、その発達の幅により検査精度にも幅が出るため、視知覚を含めたアセスメントは労も多く大変難しさが伴うもので す。
しかし、当方は
‟成人の「現時点において困っていることの除去」「現時点の見え方の質を向上する」を目的とする眼鏡、小児の「将来に対する正常な視知覚の獲得」と「現時点困っていることの除去」この両方を目標とする眼鏡”
この両者に日常的に触れている立場からして、 視覚発達時期に必要でありながらも眼鏡が上手く装用できなかったと思われるエピソードがあり、大人になって困難を訴えて来店される方が多くおられます。
当然ながら、大人になってからの困り感を解決するのにもベストを尽くしますが、視機能の可塑性を考えた時、その柔軟性が高い時期にこそ優れた眼鏡の装用が大切であり、そのような眼鏡に出会わず過ごさざるを得なかった事を残念に思います。
これらは、子どもが眼鏡を装用する時期に、周囲の大人が質の高い情報や知識を持つことも重要であると感じます。
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